Monthly Archives: 9月 2013

小林多喜二・著『蟹エ船』

                                  主人公はいません。敢えて言えば、そして有り体に言えば、主人公は労働者です。   巨大資本に隷属させられ、搾取され、法の枠組みからも、社会の枠組みからさえ … Continue reading

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夏目漱石・著『こころ』

      小説は三部にわかれています。  上 先生と私 中 両親と私 下 先生と遺書   主人公は“私”で、上と中は“私”の一人称で語られますが、下は主人公が“先生”と呼ぶ人物の手紙という形式になっています。 私達読者 … Continue reading

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村田沙耶香・著『しろいろの街の、その骨の体温の』

                                    端的に言って、性愛が描かれていると思います。 愛と性を描くにあたって、村田沙耶香は、小学4年生の女の子結佳と男の子伊吹を設定しました。 そ … Continue reading

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