Monthly Archives: 4月 2014
泉鏡花・著『高野聖』
高野聖とは高野山で修業する僧のことのようです。本物語はそのような僧が語る怪奇譚です。 物語は僧が旅の宿で「わたし」に飛騨の山越えの体験を語るという体裁になっています。 このような入れ子構造は、ヘンリー・ … Continue reading
芥川龍之介・著『地獄変』
良心について書かれています。 否、書かれていないのです。 人が鬼ともなりうることを描くことで、人が人であることを描こうとした、私はそう読みたいのです。 人は醜く愚かで残虐です。 ヒューマニズムを … Continue reading