Monthly Archives: 7月 2013
カミュ・著『異邦人』窪田啓作・訳
きょう、ママンが死んだ。 すごい書き出しです。 でも、このすごさに気づくのは、最後まで読み終わって、もう一度ここに戻ったときです。 「その日」とか「あの時」とかではなく、「きょう」なのです。 一人の男が殺 … Continue reading
安岡章太郎・著『海辺の光景』
この小説は母と子の物語です。 「海辺(かいへん)の光景」と読むようです。 母と子を結びつけているのは一つの習慣であるにすぎない。けれども、その習慣に … Continue reading
松家仁之・著『火山のふもとで』
表題の火山は浅間山のことです。 浅間山のふもと、というより、ほとんど直下といってよい、青栗村が小説の舞台のほとんどなのですが、青栗村はどうやら架空のよう … Continue reading