Category Archives: 小説
中村文則・著『去年の冬、きみと別れ』
悲しみも憎悪も喜びも全て終わっていく。僕の人生もやがては過ぎていく。小さな石の墓の周りを、静かに風が通り過ぎていくように。 前を向いて歩いていたつもりが、ふとした瞬間、実は後戻りしていることに気付く、私達の人生に … Continue reading
佐藤多佳子・著『聖夜』
主人公はキリスト教系の高校に通う三年生です。 中途半端に心の傷をつついているような俺の日常 そんな高校三年の夏に変化が訪れます。 高校三年の夏は、メシアンと共に過ぎていき、俺は、『神はわれらのうちに』の … Continue reading
髙樹のぶ子・著『香夜』
四編に分かれています。 主人公は四編とも満留瀬流奈という女性です。 四編それぞれほぼ独立しているのですが、四編を通すと流奈の一生が浮かび上がります。 一生とは生から死へのひと連らなりであることに間違いはありませ … Continue reading