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川端康成・著『雪国』

     国境の長いトンネルを越えたら、普通は1人の青年の魂の遍歴とか、心の成長の物語を期待するものです。   川端康成の『雪国』に、それはありません。   夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。   わずか1行で … Continue reading

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